大型トラックのエアーブレーキとは? - THE.大型トラック.com

2020年10月19日

大型トラックのエアーブレーキとは?

大型車の構造的なことに関して解説させていただきたいと思います。


例えば交差点とか信号待ちで大型のトラックが止まったときにプシューッって感じで
エアーが抜けるような音がすると思うんですけれども、あの意味について少し解説をしていきたいと思います。

これは大型トレーラーや大型の観光バスや路線バスなんかでも同じような音がします。
あれはホイールパーキングブレーキと言って乗用車で言うサイドブレーキを作動させたときに発生する音です。
つまり駐車した状態で車を前後に動かないように車輪を固定するためのブレーキになります。





現在、新車で買うことができる大型トラックトレーラー、それから大型バスというのは全てこのホイールパーキングブレーキというエアー式のブレーキというものが採用され、
このブレーキというのはすべてのタイヤに作用するよう安全設計になっています。

3軸のトラックですとまず前のタイヤ、フロントタイヤそれから真ん中のタイヤ
いわゆる動輪と言われている駆動輪、それから一番後ろにあるタイヤ基本的には駆動力が伝わらないタイヤ
ただ動くだけのタイヤ全てエアー式の強力なブレーキが働いて前後に車が動かなくなるというようなための安全のためのブレーキです。

このブレーキというものは手動で操作しますが、現在4トン車以上のトラックは全てエアー式のブレーキというものが採用されています。
これはパーキングブレーキだけではなくフットブレーキに関してもすべてエアーの力によってブレーキが作動しています。

このブレーキを手動で作動させることによって自分の足でブレーキペダルを踏んでいなくても自動的に全てのタイヤがガッチリ固定されるような仕組みになります。
トラックに関しては、荷物を積んでいても積んでいなくても結構な踏力でブレーキペダルを踏んでいないと車体が動き出してしまいます。

これはエアーブレーキの特性でもありまして、ブレーキを踏みしめていないと、ちゃんとブレーキシューはブレーキドラムの中に張り付いていかないということになります。
ですから普通のクルマに比べて踏んでいる感触もフワフワしていてエアーポンプを踏んでいる、または風船を踏んでいるような感覚と例えられます。

重量のある車が動き出すと危険なのでエアーのブレーキで車を固定するときの音なのですが、タイヤの空気が抜けるような「バシューン」というような結構大きい音がすると思います。
これを耳で聞いてわかるとおりエアーが抜けていることなのです。

結構あの音はエアーを注入することによって何か協力なブレーキを作動させているのではないかって思われる方が多いと思いますが実は逆でエアーを抜くことによって非常に強力なパーキングブレーキが作動している音なのです。

というのは大型車両というのは乗用車とブレーキの掛かり方が逆になっています。
これはどういうことかと言いますと、大型車というのはエンジンの力でエアータンク内にコンプレッサーの力によって空気
を貯めることで初めてブレーキを解除することができます。

このエアータンクが空の状態のトラックはブレーキを解除することができません。
つまりエンジンをかけていない状態でこのエアータンクの空気がすべて抜けている状態
の大型車というのはすべてのブレーキが自動的に作動するように作られています。
これは「フェイルセーフ機構」と言いまして万が一、エアホースが外れた、あるいは切断された、もしくはタンクに穴が開いたといったような重大な危険性がある故障を起こしたときに自動的にブレーキが作動するようになっています。

一般的な乗用車というのは自分の力でブレーキを踏むか、あるいはパーキングブレーキをかけるかAT車であればパーキング位置にミッション入れるかしない限りは車っていうのは動いてしまいます。
サイドブレーキを解除するとエンジンがかかっていない状態の車でもて手で押すと簡単に動いてしまいます。

大型車の場合は大重量で非常に大きな車体を動かしますので
まずブレーキがかかっている状態というのが正常な状態でありそれを解除するために
エンジンを使ってエアーを貯めなければ動くことができないという安全策のために「フェイルセーフ機構」というものが設けられています。

エンジンが止まった状態もしくは路上駐車している状態の車が勝手に動き出してしまうのは怖いです。

それは大型車であってももちろん同じで普通車と比較にならないほど大重量の車ですから基本的にはブレーキをかけた状態というのが正常な車の状態ということで考えられています。
よってこの信号の手前だで「パシューン」ていうの音をかけてエアーを抜いてその抜けた空気によってブレーキが作動する
タイプのパーキングブレーキが作動している状態音ということで覚えていただければわかりやすいと思います。



決してあの音は皆さんを脅かすために音を出していたりとか故障によって音が出ているというようなことではなくて大重量の大型トラックをその場で停止させるために必要な特殊なブレーキをかけている時に発生する音というふうに覚えていただければと思います。

4t車の方はどうなっているかといいますと、これは乗用車と同じしワイヤー式のサイドブレーキです。
カチカチっとこの音がするような感じで上に引っ張り上げてブレーキをかける仕組みです。
大型車の場合はサイドブレーキに相当するホイールパーキングブレーキというものがありますので、これを軽く引っ張ることによって作動させることができるのですが4t車はどちらかというとワイヤー式なので力が必要になります。
大型車のほうがブレーキをかける時は全然力を入れないで小指だけレバーを上げられるほど非常に簡単にかけられるブレーキです。
この辺もエアー式のホイールパーキングブレーキの長所でもありまして力を使わなくてもを機械的に強力なブレーキをかけることができるというような長所があります。

また、トレーラーには 「IESC」 という特殊なブレーキ(制御装置)はついてます。)
これはトレーナーヘッドの部分いわゆるトラクターと呼ばれている部分とつながっている長い分のトレーラーが、例えばよじれ
たりとか、特殊な状態の中でジャックナイフ現象って言われるような車体が折り曲がってしまうような状態になってしまったりとかトレーラーの片輪が浮き上がってしまったりするような時に勝手にブレーキをかけて車両の姿勢を制御するための電子式車両姿勢制御システムというものがついています。

最近ですと海上コンテナなどがよく方荷の不安定な状態で交差点を曲がろうとして横転してしまうような事故が非常に多発しています。

こういった電気的な横転防止まではいきませんが片輪走行になったときに自動的に「ピーピー」という警報音が鳴り勝手にブレーキをかけます。
ブレーキをかけるというかアクセル踏んでも吹けないような状態になります。

今のトレーラートラック、大型トラックっていうのはすべて電子制御のスロットルになっていますのでコンピューター制御のアクセルコントロールというものも勝手に
電子制御でやってくれるというような非常に優れた機能があります。
これは通常トレーラーの部分が方輪で浮き上がった状態の時に勝手に作動するような
「IESC」 というシステムですが、実は深い溝や穴に後輪がはまった時にトレーラーがヘッドに対して一定の角度以上でよじれる状態になったときにも片輪が浮いていると判断して勝手に「ピーピー」という警報音がなり作動することがあり
ます。
こういった時もいくらアクセルを踏んでも電気的にアクセルの開度というのは絞られてしまいますので全然吹けない、パワーも出なければ加速することもできないというような状態になります。

これは最近のトラックに搭載されている先進的な安全技術の機構になっているのです。
大トレーラーのブレーキというのは一般的な乗用車に比べてもいろいろ特殊な機能がついている特性があります。
また、大多数が普通自動車免許しか持っておられないと思いますので、なかなかこういった大型トラックの特殊な音がしたり、そのような音に対してどういうような意味があるんだろうというのは
疑問が浮かぶと思いますが実は普通の車にはないこういった仕組みによってそういったエアーが抜けるような音がするというようなことになっ
ています。
posted by THE.大型トラック.com at 18:07| Comment(0) | ブレーキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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